ドラマ「相棒」小野田官房長を辿るブログ

ドラマ「相棒」の登場人物で特に好きなのが小野田官房長。その小野田官房長登場回を全部辿ってみます。

相棒シーズン6最終話「黙示録」

死刑囚の錦貴文が拘置所で病死。その死刑囚は実は冤罪だったという話。第1話「複眼の法廷」は裁判員制度を取り扱ったものでしたが、この回と対になったような回。三雲判事も登場します。

参考「複眼の法廷」:https://partenaire.hatenablog.com/entry/2018/05/23/002042

 

官房長にカフェに呼び出される右京さん。官房長の日比谷茶廊は3回目。
https://hibiyasaroh.jp/

右京さんが三雲判事に接触したことを聞きつけて。でも今回は止めるわけではなく、動きを探る感じ。右京さんが「なぜ19年も死刑が執行されなかったのか」を知りたがっていると聞き、元法務大臣の橘ゆり江(かとうかとうかず子)を紹介します。

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右京さん「その寒空の下に僕をお呼びになったのは?」

官房長「甘いもの食べさせてくれなくなったのよ」

右京さん「はいぃ?」

官房長「うちの細君」

 

官房長の奥さんが食事に厳しいってくだりは、ちょいちょい出てきます。

 

次は、またまた会食シーン。今度は焼き肉屋。場所は大泉学園の「叙々苑」みたいです。(https://www.jojoen.co.jp/shop/jojoen/ozstudio/

今度も死刑囚遺族に勝手に会った右京さんをけん制。でも、今回も止めるわけではなく、右京さんが何を捜査しているのかを探り、錦貴文が冤罪だと考えていると聞きだす。

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このときの会話もまたまたおもしろい。

官房長「これ、もう食べられるんじゃないかしら」

右京さん「お気遣いなく。自分の肉は自分で焼きます」

官房長「あら、そう?」

右京さん「食事をしながらの聞き取りの場合、訊きたいことは相手が食事を終わるまでに訊く。事情聴取の鉄則ですよ」

官房長「お前といると勉強になるねえ」

 

冤罪と聞いた官房長は、橘ゆり江のいる教会へ。

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ゆり江「冤罪とおっしゃいましたか」

官房長「ええ、杉下がそんなこと言ってましてね。あ、あなたのところに来た刑事です。」

ゆり江「なぜ私に会わせたんです?」

官房長「あの男ならもしかしたら、あなたがずっと背負ってきた重荷を下せるかもしれませんよ」

ゆり江「冤罪の証拠はあるんですか?」

官房長「それを必ず掴むのが杉下なんです」

 

真犯人が捕まり、冤罪が明確に。官房長室で、法務省の常盤、内村刑事部長と。常盤は「複眼の法廷」に続いて再登場。

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内村「あの・・・会見するんですか?」

官房長「しないわけにはいかないでしょ」

内村「その会見、私がするんですか?」

・・・(略)・・・

官房長「もっと適した人がいるかもしれない」

 

で、・・・

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内村「ハッハッハッハ、まるで大根役者だ」

官房長「いやいや、アカデミー賞ものですよ」

内村「しかしこれなら、私がやってもよかった」

官房長「視聴者の道場を買うには、あなたは少々悪人顔ですよ」

 

最後、官房長室にて。三雲判事が辞任したことを特命2人に伝えるのですが、2人の仕業と見抜いています。ここで「複眼の法廷」で裁判員制度の話が蒸し返されます。

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右京さんが去ったあと、亀山一人と話す官房長。真犯人の飯田(ひかる一平)の家宅捜索令状取得は違法だったと。

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官房長「杉下の正義は時に暴走するよ。一緒に大けがする前に、君もそろそろみの振り方考えるべきじゃないかしら。僕でよかったら力になるよ。」

 

今回は、右京さんを使おうとするわけでもなく、動きを止めるわけでも助けるわけでもなく、でも積極的に動きを観察し続ける、微妙な立ち位置。しかし、最後の亀山への働きかけは、右京さんに対してなかなか厳しい態度です。何かの伏線のようで、特にその後、次シーズン以降、官房長が動くことはなかったような。