相棒シーズン7第8話「レベル4〜前篇」、第9話「レベル4〜後篇」
亀山薫卒業回。その意味で、相棒の中でも一番の重要回。ストーリーとしても、個人的にはシーズン5「バベルの塔」と並んで一番好きな回です。
事件は、国立微生物研究所から、極秘に開発されていたレベル4の危険ウィルスが持ち出されるというもの。持ち出したのは研究員の小菅(袴田吉彦)。ここから非常にスリリングな話が展開していきますが、その中で官房長は・・・
官房長室で防衛省大臣官房審議官の山崎と。山崎はテロ対策に防衛省に協力を要請するようせまります。でも、いつものように、のらりくらりとかわす官房長。
山崎「いいですか?長年警察庁から格下扱いされてきた我々ですが、今や省ですよ、防衛省」
官房長「とにかく、うちで手に負えないと判断されれば、おたくにお願いすることになるでしょう。でも、大丈夫だと思いますよ。うちにも優秀なテロ対策部隊がありますから」
山崎(フッ)
前篇の官房長の登場はこれだけ。
事件は、ウイルスを持ち出した小菅を特命二人、捜一を含む警察が追う形で展開します。右京さんの知恵で小菅のアジトを突き止め、ついに逮捕しますが、アジトに残されたウイルスのアンプルが爆発する仕掛けが。現場にいた米沢さんら鑑識チームが巻き込まれ、病院内で隔離されます。
しかし、右京さんは、小菅が持ち出したウイルスは偽物ではないかと推理し、亀山に病院の隔離室に入り込むよう要請します。亀山は病院内にいた捜査員から防護服を奪い取るのですが、実はこの捜査員は、警察官でありながら、有事の際に召集される「予備自衛官」でした。そして、小菅の生み出したウイルスを奪ったのは自衛隊だったというわけです。
そして再び官房長室で、防衛省審議官山崎と。テロ対策に自衛隊を参加させろとせまったものの、その自衛隊が黒幕で、しかも亀山が襲った予備自衛官は普段は警察官だった。スパイではないか、というわけです。
山崎「それについては、偽りの報告を受けていたようです」
官房長「天下の防衛省さんにしては間が抜けてますねえ」
山崎「何しろ現場での話ですからねえ。まあ、早速採用担当を懲戒処分にしますよ」
官房長「一言いい?」
山崎「はい?」
官房長「”省”に格上げされたからって、少し調子に乗ってない?」
スパイ容疑の捜査でしょうか。官房長が防衛省に乗り込みます。セリフなしの短いシーンですが。この防衛省の外観は本物です。
そして、感動的な亀山卒業シーン。
官房長は、亀山が一人一人対面する中にはいませんでしたが(階級が違いすぎる?)、右京さんと語る形でほんの少し登場。場所は国会前の通り。
亀山卒業という重要回で、官房長ファンとしてはもう少し登場してほしかったですが、ポイントポイントで、「らしい」登場でした。