相棒シーズン５第１５話「裏切者」

相棒の中ではメジャーな回ではないと思いますが、個人的にはベスト５に入れたい大好きな回です。官房長と右京さんのやりとりが秀逸。

エンディングのこのセリフ、印象深いですね。

「僕はね・・・特命係は杉下が動かしているとばかり思ってました。でも、実は君の旦那様だったんだね。」

会食は初の天ぷら。半蔵門の「稲ぎく」。現在休業中なのが残念。
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130803/13026656/

この天ぷらのシーンでのトリビア。官房長のふきのとうが一瞬でなくなる不思議（笑）。映像では右京さんが揚げたてをすぐ食べて官房長はまだ手をつけません（写真左）が、カットが切り変わるとなくなってる（写真右）。官房長も食べるシーンも撮ってて使われなかったのかな。

内村部長とのやりとりももう名物。２人は丸くおさめたいで一致しているのに右京さんが動いているのでそうもいかなくて・・・そんなシーンが多いですね。

官房長室シーン。この回の見せ場（亀山の病院シーンと並んで）。

・指紋はねつ造で捜査員のものじゃないか。
・情報公開法を使って遺族が開示請求すれば、指紋のねつ造が証明できる。

というあっと言わせるロジックで、捜査費流用に起因する殺人をもみ消したい上層部を追い詰める、痛快なシーン。

官房長のシーンではないですが、この回はラストシーンがいい。事件解決の安堵感漂う中、ゆっくりと歩く特命の２人。

（場所は恵比寿ガーデンプレイス近くの陸橋。マップ：https://goo.gl/iFm7az）

亀山「俺のこのジャケットから襲ったやつの指紋が取れるなんて奇跡ですね。しかもその指紋が、あのねつ造された調書の指紋と一致するなんて」
右京さん「奇跡と言えば奇跡でしょうかねぇ」
・・・（間）・・・
亀山「あ！、まさか右京さん・・・」

官房長室での指紋やりとりは、右京さんが仕掛けたトリックだったことが暗に示される。この終わり方が絶妙。